考えることでパフォーマンスが変わる

皆さん、こんにちは!
スポーツメンタルコーチの千葉歩です。
突然ですが、皆さんに質問です。
皆さんは、どんなことを考えながら競技に取り組んでいますか?
「早く結果を出したい」
「周りから認められたい」
そんな気持ちで競技に取り組んでいる選手も多いのではないでしょうか。
スポーツの世界は、結果によってさまざまなことが決まる世界です。
試合への出場機会や周囲からの評価、プロの世界であれば契約や報酬など、結果が大きく影響する場面も少なくありません。
だからこそ、「早く結果を出したい」と思うのは、ある意味自然なことだと思います。
では、良いパフォーマンスを発揮するためには、どのようなことを考えながら競技に取り組むことが大切なのでしょうか?
今回は、私たちが考えることや、そこから生まれる感情がパフォーマンスにどのような影響を与えるのか、心理学の研究を交えながらご紹介したいと思います。
嬉しい気持ちがパフォーマンスを変える?
1979年、心理学者のMastersらは、子どもたちの感情が学習に与える影響について研究を行いました。
この研究は、子どもたちを対象に、積み木を組み合わせる課題を使った実験として紹介されています。
子どもたちを2つのグループに分け、それぞれ異なる指示を出しました。
Aグループ
「できるだけ早く積み木を組み合わせてください」
Bグループ
「何か楽しかったことや嬉しかったことを考えてみましょう」
さて、皆さんはどちらのグループの方が良い結果を出したと思いますか?
実は、楽しかったことや嬉しかったことを考えたBグループの方が、積み木をより早く、正確に組み合わせることができたと紹介されています。
ここで注目したいのは、早く完成させることを意識したグループよりも、楽しかったことや嬉しかったことに意識を向けたグループの方が、結果的に良いパフォーマンスを発揮したという点です。
つまり、同じ課題に取り組む場合でも、どのようなことを考えて取り組むかによって、パフォーマンスが変わるということです。
結果を求めることと、力を発揮すること
これは、スポーツに置き換えて考えてみましょう。私たちはつい、
「早く結果を出したい」
と結果に意識を向けがちです。
しかし、結果を追い求めるあまり、競技そのものを楽しむ気持ちを忘れてしまってはいないでしょうか?
好きな競技に夢中になっているとき。
仲間とプレーすることに喜びを感じているとき。
新しいことができるようになって、ワクワクしているとき。
結果に意識が向いている時よりも、今という瞬間を夢中になっている時、最高のパフォーマンスが発揮できるのではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
参考文献
Masters, J. C., Barden, R. C., & Ford, M. E. (1979). Affective states, expressive behavior, and learning in children. Journal of Personality and Social Psychology, 37(3), 380–390.
