モチベーションが続かないアスリートへ。競技を楽しむために大切なこと

皆さんこんにちは。
スポーツメンタルコーチの千葉歩です。

シーズン真っ只中の選手もいれば、これからシーズンを迎える選手、シーズンを終えた選手もいると思います。

そんな中、

「最近、モチベーションが上がらない」
「練習に行くのがしんどい」
「前みたいに競技を楽しめていない」

そんなことを感じる時はありませんか?

競技を続けていれば、モチベーションに波があるのは自然なことです。

では、そもそも私たちのモチベーションは、どこから生まれているのでしょうか?

モチベーションには2つの「動機」がある

心理学では、モチベーションを考える上で、

「内発的動機づけ」と「外発的動機づけ」

という考え方があります。

内発的動機とは、

「楽しい」
「もっと上手くなりたい」
「できるようになるのが面白い」
「もっと挑戦してみたい」

といった、自分の内側から生まれる興味や関心によって行動することです。

一方、外発的動機とは、

「試合に勝ちたい」
「レギュラーになりたい」
「評価されたい」
「結果を残したい」
「報酬を得たい」

など、結果や評価、報酬といった外側の要因によって行動することです。

アスリートであれば、どちらの動機も持っていると思います。

「勝ちたい」
「結果を出したい」

その気持ちが大きなエネルギーになることもあります。

だから、外発的動機が悪いということではありません。

ただ、長く競技を続け、高いモチベーションを保っていく上で大切にしたいのが、

自分の内側にある「やりたい」という気持ちです。

「ご褒美」が、やる気を下げることがある?

内発的動機について、有名な研究があります。

心理学者Edward Deciが1971年に行った「ソマ・パズル実験」です。

大学生にパズルに取り組んでもらい、一部の参加者には、パズルを解くことに対して金銭的な報酬を与えました。

その後、報酬をなくして自由時間の行動を観察すると、

報酬を与えられていた参加者では、自発的にパズルへ取り組む時間が低下する傾向が見られました。

もともとは「面白いからやる」だったものが、

いつの間にか、

「報酬をもらうためにやる」

に変わってしまう。

外側から与えられるものによって、もともと持っていた内発的な「やりたい」が弱まることがあるのです。

アスリートも、いつの間にか「外側」ばかり見てしまう

これは、スポーツでも起こり得ることだと思います。

競技を始めた頃は、

「楽しい!」

「もっと上手くなりたい!」

「試合がしたい!」

そんな純粋な気持ちでボールを追いかけていた。

競技レベルが上がれば上がるほど、

勝敗、成績、数字、周囲からの評価、レギュラー争い、代表選考。

結果を求められるようになります。

気づけば、

「結果を出さなきゃ」

「評価されなきゃ」

「ミスしちゃいけない」

そんな「やらなきゃ」が増えて、

「自分がやりたいからやっている」という感覚が薄れてしまうことがあります。

そんな時間が長く続くと、競技が苦しくなってしまいます。

楽しくて始めた競技を好きなままやりきって欲しい。

だからこそ、モチベーションが上がらない時こそ、一度立ち止まって考えてみてほしいことがあります。

あなたは、なんのために競技をしていますか?

この競技のどんなところが好きですか?

どんな瞬間に「楽しい」と感じますか?

一度自分と対話してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。


参考文献
Deci, E. L. (1971). Effects of Externally Mediated Rewards on Intrinsic Motivation. Journal of Personality and Social Psychology, 18(1), 105–115.

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