競技以外を充実させる

こんにちは。
スポーツメンタルコーチの千葉歩です。
アスリートとして高みを目指していく中で、
食事を整える。
睡眠を整える。
時には遊びを控える。
気づけば、競技中心の生活になっている選手も多いのではないでしょうか。
もちろん、それだけ本気で競技に向き合えていることは、とても素晴らしいことです。
ただ、一つだけお伝えしたいことがあります。
競技が人生なのではなく、人生の中に競技がある。ということです。
人生を「バランスホイール」で表現することがあります。
競技、家族、友人、健康、趣味、学び、恋愛。
人生という車輪は、様々な要素が組み合わさってできています。
そして、その中の一つとして競技があります。
もちろん、アスリートである以上、その中で競技の割合が大きくなることは自然なことです。
ただ、もし競技だけが100で、他の要素があまりにも小さくなってしまったら、どうなるでしょうか。
競技がうまくいっている時はいいかもしれません。
でも、怪我をした時。
結果が出ない時。
競技が苦しくなった時。
人生を支える他の柱がなければ、人は簡単にバランスを崩してしまいます。
実際に、日本人初、ドラフト一巡1位指名でNBA入りした八村塁選手。
NBAでプレーする中で約3か月間、競技から離れ、メンタルヘルスと向き合う時間を過ごしました。
八村選手は、
「自分は一人が好きだと思っていた。」
そう振り返っています。
バスケットのために、バスケットだけをやってきた。
だからこそ、たくさんのものを犠牲にしてきた。
そしてコロナ禍で、人との関わりや日常の些細な楽しみが少しずつ失われていった時、心のバランスを崩してしまった。
その中で、
「何のためにバスケットをしているんだろう。」
そんな感覚になったそうです。
これは八村選手だけの話ではありません。
むしろ、トップを目指す選手ほど起こりやすいことだと思います。
競技のために多くのものを犠牲にする。
気づけば、競技のために生きるようになる。
でも本来、
競技が人生なのではなく、人生の中に競技がある。
家族と笑う時間。
友人とくだらない話をする時間。
趣味に没頭する時間。
何気ない日常。
一見すると競技とは関係ないように見える時間が、実は心を支え、競技を支えています。
競技以外の時間は、競技の邪魔をするものではありません。
競技を長く楽しむための土台であり、苦しい時に自分を支えてくれる存在です。
だからこそ、
競技で結果を出したいからこそ、競技以外の部分を充実させる。
これは、とても大切なことだと思っています。
最後に、私の好きな言葉を贈ります。
人は結果が出るから幸せなのではない。
幸せだから結果が出る。
競技だけでなく、人生そのものを豊かにしていくこと。
それが結果として、競技人生を豊かにしてくれるのだと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
