どうしてその目標を達成したいのか

皆さんこんにちは。
スポーツメンタルコーチの千葉 歩です。
アスリートの皆さんは、それぞれ達成したい目標に向かって、日々努力していることと思います。
全国大会出場。
レギュラー獲得。
日本代表。
プロ契約。
金メダル。
今日は、そんな「目標」に関連して、とても大事なポイントについてお話ししたいと思います。
それは、
「目標のその先を考える」ということです。
目標のその先とは
ここで言う「目標の先」とは、
“なぜその目標を達成したいのかを明確にすること”
です。
- なぜ全国大会に行きたいのか?
- どうしてプロになりたいのか?
- なぜ勝ちたいのか?
- なぜ金メダルを取りたいのか?
ここを深く考えないまま、
「結果を出すこと」
だけが目的になってしまうケースは少なくありません。
もちろん、結果を目指すことは重要です。
むしろ、アスリートにとって目標設定は非常に大切です。
ただ、結果だけを追い続ける状態には、少し注意が必要だと感じています。
結果が“目的”になる危険性
実際、世界トップレベルで結果を出した選手が、その後メンタルヘルスの問題を抱えるケースは少なくありません。
金メダルを獲得した。
世界一になった。
夢を叶えた。
それなのに、心が満たされない。
これはもちろん単純な話ではありません。
ただ一つ言えるのは、
「結果=自分の価値」
になってしまうと、非常に苦しくなりやすいということです。
スポーツの世界は、どうしても数字や勝敗で評価されます。
だからこそ、
- 勝てば価値がある
- 負ければ価値がない
という思考に、無意識で引っ張られやすい。
そしてこれは、頭では理解していても、無意識レベルで本当の意味で切り離せていないと、どこかで苦しくなってしまうものだと思っています。
科学的にも「意味」は重要
これは精神論ではなく、スポーツ心理学やモチベーション研究でも言われていることです。
例えば、Edward Deci と Richard Ryan による「自己決定理論」では、
人は、
- 自分で選んでいる感覚
- 成長実感
- 人とのつながり
を感じられる時に、より健全で持続的なモチベーションを持ちやすいとされています。
燃え尽きる選手と、続けられる選手の違い
バーンアウト(燃え尽き症候群)の研究でも、
- 結果
- 評価
- 他者からの承認
だけをモチベーションにしている状態は、消耗しやすいと言われています。
逆に、
- 自分なりの意味
- 大事にしたい価値観
- 成長実感
- Purpose(目的意識)
を持っている人は、困難への耐性が高くなりやすい事がわかっています。
スポーツは、思い通りにいかないことの連続です。
怪我。
スランプ。
メンバー落ち。
敗戦。
どれだけ努力しても、結果が出ない瞬間はあります。
その時に、
「結果=自分の存在価値」
になってしまうと、一気に苦しくなる。
だからこそ、
- 自分は何のためにこの競技をやっているのか
- どうして始めたのか
- なぜこれを達成したいのか
そこを明確にしておくことが、とても大事なのだと思います。
最後に
アスリートが結果を出すために、目標設定を行うことはとても大切です。
一つの手段として、非常に有効だと思います。
ただ、それに加えて、
“目標のその先を考えること”
は、もっと大事なのかもしれません。
勝つこと。
結果を出すこと。
日本一になること。
そこを目指しながらも、
- 自分はどうして勝ちたいのか
- なぜ結果を出したいのか
- なぜ日本一になりたいのか
そこまで考え抜くことができると、
結果だけに振り回されず、自分なりの軸を持って競技と向き合える選手になっていけるのではないかと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
