思い込みに気づく〜正しいと思っていたことが、自分の成長を止めているかもしれない 〜

人は誰しも、思い込みを持って生きています。

そして、その思い込みに「良い・悪い」があるわけではありません。

大事なのは、その思い込みが、今の自分の目指している場所に対して、もしかしたらブレーキになってしまっているかもしれない、という視点を持つこと。

そして、自分の無意識にある“ブレーキになっている思い込み”に気づくことだと思っています。

▪️思い込みは、自然に作られていく

まず、思い込みというのは突然できるものではありません。

親からの声掛け。
指導者から言われたこと。
過去の成功体験や失敗体験。

そういうものが少しずつ積み重なって、

「こうあるべき」
「これが正しい」

という感覚になっていきます。

そして厄介なのは、自然に形成されていったものだからこそ、自分では気づきにくいということ。

自分の中では“当たり前”として無意識に機能していく。

その無意識の前提が、もしかしたらあなたの可能性に蓋をしてしまっていることもあるんです。

だからこそ大事なのは、

「自分が正しいと思っていることを、一度疑ってみること」

を、あえてやってみてもらえたらと思います。

▪️「良い・悪い」だけでは見えないもの

スポーツの世界は特に、

「結果を出すことが良い」
「結果が出ないことは悪い」

というような、“二元論”で判断されやすい構造があるように感じます。

ですが、本当にそうなのでしょうか。

今、自分が「悪い」と感じていることすらも、別の角度から見たら、

  • 必要なプロセスだった
  • 次につながる時間だった
  • 自分を守るための反応だった

ということもある。

だからこそ、“良い悪い”だけで決めるのではなく、いろんな視点から、自分の中の「正しさ」に問いを投げてみることがすごく大事なのではないでしょうか?

▪️昔の私が持っていた思い込み

例えば、昔の私は、

「結果を出す選手は、オフの時間も含めて常にバスケットのことを考えているべき」

とそんな恐ろしい思い込みを持っていました。

それが“本気の選手”にふさわしい姿だと思っていたし、そうでなければダメだと思っていました。

キャリアを重ねいていくと、だんだん苦しくなってくる事がありました。

「もうバスケットのことを考えたくない」

と思う瞬間が出てきた時に、

そんな自分を受け入れられなかったんです。

「そう思っちゃいけない」
「こんなんじゃダメだ」

と、自分で自分を追い込んでしまっていました。

勝手に気持ちが沈んで、

「もう自分はダメなんじゃないか」

と落ち込むこともありました。

今思うと、たらればですが、

「本当にそうなのか?」

という視点を持てていたら、もう少し早く抜け出せたのかもしれないと思います。

▪️スポーツ心理学でも言われていること

実際、スポーツ心理学の中でも、

  • スポーツバーンアウト研究
  • レジリエンス研究
  • アスリートアイデンティティ研究

などでは、

「競技だけに自己価値を置きすぎること」のリスクや、競技以外の世界を持つことの重要性が指摘されています。

競技だけを自分の価値基準にしてしまうと、パフォーマンスが崩れた時に、自分自身まで崩れやすくなる。

逆に、

  • 趣味
  • 人間関係
  • 自然に触れる時間
  • 学び
  • 競技以外の役割

など、競技以外にも“自分を支える軸”を持っている人ほど、心理的回復力(レジリエンス)を保ちやすいとも言われています。

▪️視野が広がると、解決策も増える

私自身も、キャリア終盤は意識的に趣味を増やしました。

自然に触れること。
読書。
美味しいものを食べに行くこと。
温泉旅行。
競技とは全く関係のない時間を持つこと。

そういう時間を増やしていくことで、いろんな角度から物事を見られるようになったし、一つの出来事への“自分の処理の仕方”も変わっていきました。

そして何より、バスケットがまた楽しくなったんです。

視野が広がると、解決策も増える。

これは理論だけではなく、私自身が実際に体感したことでもあります。

▪️無意識のブレーキを外していく

そして、私が行っているスポーツメンタルコーチングの中でも、一番大事にしているのが、

“無意識にブレーキになってしまっている思い込みを特定し、リリースしていくこと”

です。

そしてその上で、

“目標達成にふさわしいメンタル状態やセルフイメージを作っていくこと”

を大切にしています。

例えば、

  • 「私は自信がない」
  • 「私はこんなことができる選手じゃない」
  • 「でも無理かもしれない」

そういうセルフイメージは、行動やパフォーマンスに大きく影響します。

どれだけ高い目標を設定しても、心のどこかで「無理かもしれない」と思っていたら、その前提に沿った行動を無意識に取ってしまう。

だからこそ、

“自分がどんな思い込みを持っているのか”

を知ることがすごく大事なんです。

▪️一人では気づけないこともある

ただ、思い込みは無意識なので、一人では気づきにくいことが本当に多い。

だからこそ、“外からの視点”というのがすごく重要になります。

私自身も、メンタルコーチとの対話の中で、自分の思い込みに気づきました。

そして、それがリリースされた瞬間に、視界が一気に開けていくような感覚を何度も味わいました。

これは本当に言葉にしにくい感覚なんですが、そこからいろんなことが変わっていった感覚があります。

▪️次のステージに行くために

もし今、

  • もっとできる気がするのに動けない
  • ブレーキがかかっている感覚がある
  • 停滞している感じがする
  • 頑張っているのに苦しい

そんな感覚があるなら、

もしかしたら、無意識の思い込みが、あなたの可能性に蓋をしてしまっているのかもしれません。

ただ、自分がずっと信じてきたものを変えるというのは、簡単ではありません。

時には、

「今までの自分を否定するような感覚」

になることもあります。

でも、それは弱さではない。

むしろ、

“次のステージに進むために必要な変化”

そのように考える事ができたらいかがでしょうか?

そして、その思い込みがあったからこそ、今の自分の場所まで来れた部分も、きっとある。

過去の自分に感謝をしながらも、次のステージへ一歩踏みだす。

だからこそ、ここでも大事なのは、「良い・悪い」で判断することではなく、

“今の自分が目指す場所に対して、その思い込みは力になっているのか、ブレーキになっているのか”

という視点なんだと思います。

もっと、あなたらしく。
もっと自然体で。
もっと自分のままで高みを目指すために。

一度、自分の中の“当たり前”と向き合ってみませんか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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