使っている言葉が成長を止めてしまっているかもしれない。

脳と心の仕組みから見る「自分への言葉」の重要性
試合でミスをしたとき。
思うようにいかなかったとき。
あなたは自分自身に、どんな言葉をかけているでしょうか。
「どうしてうまくいかないんだろう?」
もしこういった問いを自分にしてしまっているなら、
その言葉が自分の成長やパフォーマンスを止めてしまっているかもしれません。
これは気持ちの弱さではありません。
脳には、投げかけられた問いの答えを探し続ける仕組みがあります。
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脳は「質問」が大好き
脳は質問が大好きです。
質問を与えられると、その答えを探そうとします。
たとえば、
どうしてうまくいかないんだろう
と自分に聞けば、脳はうまくいかない理由を探し続けます。
すると意識に上がるのは、
• 過去の失敗
• 自分の弱さ
• 周りとの比較
• できない理由
こういったものばかりです。
その結果、自分を責める思考回路ができやすくなり、
やる気やモチベーションの低下にもつながっていきます。
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私自身も「できない理由を探す天才」でした
以前の私自身も、この言葉をかなり多用していました。
現役時代、コーチングを受ける前までは、
「なんでうまくいかないんだろう」
「難しいな」
「自分には無理かも」
そんな言葉を本当によく使っていました。
うまくいかないときほど、その言葉が無意識に増えて、さらに思考が苦しくなっていく。
今振り返ると、自分で自分の脳に
「できない理由を探して」と指示を出し続けていたんだと思います。
まさに、できない理由を探す天才でした。
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言葉を変えると、思考は変わる
そこからコーチングを受け、少しずつ言葉を変えていきました。
「どうしたらできるかな?」
「これを達成する人はどんなふうに考えるかな?」
そんなふうに問いを変えていくことで、
自分の思考回路が大きく変わっていきました。
こういった問いを投げることをボジティブアスキングと言います。
不思議なくらい、見えるものも、考えることも、行動も変わっていった感覚があります。
セルフトークは、単なる気分の問題ではありません。
スポーツ心理学でも、適切なセルフトークは
• 自己効力感を高める
• 不安を下げる
• 注意を今に戻す
• パフォーマンスを改善する
ことが示されています。
つまり言葉を変えることは、
脳の注意や行動の回路を変えることでもあります。
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試合でミスを減らすには「否定形」を変える
脳にはもう一つ特徴があります。
それは、否定形を理解できないです。
たとえば、
ミスしないように
と言うと、脳にはまず“ミス”のイメージが浮かびます。
つまり、避けたいことが頭に残りやすくなるのです。
だからこそ、
• 思いっきりやろう
• 最後まで振り切ろう
• 自分のリズムでいこう
のように、行動をそのままイメージできる言葉に変えることが重要です。
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イメージした言葉は身体反応にも影響する
脳は、強くイメージした内容に対して現実に近い反応を起こします。
たとえば、梅干しを想像すると唾液が出る感覚がありますよね。
逆に、
ピンクの象を想像しないでください
と言われると、多くの人はまずピンクの象を思い浮かべます。
この仕組みがあるからこそ、
日常で使う言葉がプレー中の身体反応にも影響していきます。
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未来のパフォーマンスをつくるのは、自分の言葉
試合本番で最後に自分を支えるのは、
その場で急に生まれる自信ではありません。
日常でどんな言葉を使ってきたか。
どんな問いを自分に投げてきたか。
その小さな積み重ねが、無意識の反応としてプレーに出ます。
私自身、本当に言葉を変えたことで思考回路が変わり、
見える景色も、行動も、結果も変わりました。
だからこそ、未来のパフォーマンスは
今日、自分にかける一言から変わると信じています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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